蔭後霽。冬らしい寒さで寝起きに頭痛がする程。阿房なことに最近氣がついたが彊調する音域を變化させることで大きく鳴る──なるではなく「鳴る」──音が違ふので曲の印象が隨分變はつて終ふものである。いま更乍らであるが『点呼する惑星』の話。/昨日の記亊に關する雜談をしてゐて「こんな狹い日本にこんなに落語家が必要なのか」との洒落を聞く。非道い洒落ではあるが別の角度や違ふ立塲から視れば何處にでも誰にでも向けられると謂ふことであらう。勿論のこと「こんな狹い日本にこんなに學者が必要なのか」と謂つた鹽梅に措き換へて終ふことが出來る。